デメリットがあることも忘れずに
転職を考えている看護師には、転職エージェントの利用がおすすめです。ただし、転職エージェントにはデメリットもあることを理解しておく必要があります。以下のよくあるトラブルを参考にして、上手に利用しましょう。
連絡が多すぎる
転職エージェントへの不満で多いのが連絡の頻度です。転職成功によってエージェントが報酬を得る仕組みなので、少しでも転職の意思がある人には積極的にアプローチします。じっくりと転職活動を進めていきたい人にとって頻繁な連絡は苦痛です。頻繁な連絡を希望しない場合には、最初にそのことを伝えておくようにしましょう。
転職先が決まってもなお連絡をやめなかったり、時間を空けてまた連絡してきたりする転職エージェントもまれにいます。しつこく連絡をしてくる原因は、転職エージェントに会員登録がされたままになっているからかもしれません。転職後も求人情報をチェックしておきたい場合にはそのままでいいのですが、これ以上情報は必要ないということであれば退会しましょう。プライバシーマークを取得しているエージェントを選ぶようにすれば、個人情報を削除してもらえないというトラブルを防ぐことができます。
連絡が来ない
優先順位が低い利用者だと判断されると、連絡がほとんど来なくなることがあります。転職エージェントに入る報酬の額は、転職者の年収に応じて決められます。つまり、転職希望者が多いと高額年収が見込める看護師ほど優先されるということです。希望どおりもしくは希望に近い求人がない場合も同様です。そのような場合には、あきらめずに別の転職エージェントに相談してみましょう。
紹介される求人の内容に納得ができない
施設側から早く人材を紹介するよう頼まれていると、明らかに転職希望者側の意向を無視した求人を紹介してしまう場合があります。希望の条件からはかなりずれているとわかっていても、紹介すれば気に入る可能性もあると考えているのかもしれません。
ここで思い出したいのが、急いで人材を確保しなければならない理由です。そもそも魅力がない職場だから人材が集まらないのに、そのことを隠して押しつけてくる転職エージェントがないとも限りません。納得のいく条件だったので面接まで進んでみたら、聞いていた条件とは違ったというケースもあります。これについてはコンサルタントのミスによる可能性が高いので、任せっきりではなく事前に条件をよく確認することをおすすめします。
担当者の態度が悪い
上から目線で利用者と接するようなコンサルタントは論外です。態度の悪い担当者が存在することも事実なので、気になったらすぐ担当者を変えてもらうかエージェントそのものを変更するかして対処しましょう。
人手不足で疲弊している看護師へ
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なぜ人手不足になっているのか?
看護師が不足するとどうなるのか?
看護師の人手不足は、さまざまなところに重大な影響を及ぼします。人手不足の現場で働く看護師の業務負担は重く、ストレスや不安から離職を考える可能性が高まります。離職者が増えると残った看護師の負担がさらに重くなり、離職者をまた増やすことになりかねません。看護師の疲労が限界を超えてしまうなら、看護の質が落ちて患者さんにも不利益が発生します。看護師の確保が難しい地方の場合、人手不足が病院の閉鎖にまでつながることもあります。
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深刻さを増す人手不足を打開するには?
業務の効率化
看護師の人手不足を打開するためには、労働環境を根本から見直す必要があります。人手不足の医療現場における労働環境の改善に役立っているのがICTです。ICTを看護師の業務に取り入れると、電子カルテや電子薬歴の照会、遠隔診療、介護施設や薬局との連携、ナースコールなど幅広い業務を効率化できるようになります。実際にICTを導入している医療現場では、看護師の負担を減らしながら看護の質を高めることに成功しています。