深刻さを増す人手不足を打開するには?
看護師の人手不足を打開するため、国も潜在看護師の復職支援などの対策を講じています。そのような対策で効果を出すには、看護師の待遇改善が不可欠です。労働環境を根本から見直し、離職を防止することによって定着率を高めていく必要があります。看護師の業務効率化にICTを活用したり、外国人看護師を受け入れたりするケースも増えています。外国人看護師を受け入れる場合、言葉や価値観の違いからくる誤解や行き違いが起こらないよう準備しておくことが大切です。
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国が行っている対策
看護師の人手不足解消のため、国が主導して対策を強化しています。日本国内に大勢いる潜在看護師の復職をサポートするため、都道府県のナースセンターや看護協会で再就職支援プログラムが実施されています。このプログラムでは復職に向けた学び直しのサポートが行われています。法改正によってナースセンターと潜在看護師が直接つながることが可能になり、個人のニーズに合わせたきめ細やかな復職支援が行われるようになっています。
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待遇改善が急務
看護師の人手不足を解消するためには、待遇の改善がどうしても欠かせません。そのためにまず必要なのは、看護師の労働環境を根本的なところから改善し、働き方の選択肢を可能な限り増やすことです。そうするだけでも離職を選ばずに働き続けることができる看護師が増えます。その次に必要なのは、給与や手当などの増額による待遇の改善です。人手不足がすぐに解消できない場合、待遇の改善がモチベーションを取り戻す助けになります。
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業務の効率化
医療現場におけるICTの導入は、看護師の人手不足を打開する有効な方法のひとつです。看護師の数が増えない現状を求人以外の方法で変えていくことで、現場の看護師の負担を大幅に軽減できます。看護師の職場にICTが導入されると、ナースステーションに看護師が常駐してナースコールに対応する必要がなくなります。実際にICTを導入した病院では、さまざまな機能がスマートフォンに集約されることのメリットを実感しています。
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外国人看護師の受け入れ
外国人労働者を採用する日本企業は年々増えています。医療業界でも同様の動きがあり、外国人看護師を積極的に採用する傾向が見られます。外国人労働者が増える背景には、日本の少子高齢化問題があります。日本人看護師が増えない一方で、必要な看護師の数は増え続けている状況です。外国人看護師の受け入れには多くのメリットがありますが、言葉や文化、価値観の違いについての正しい認識を持って受け入れるよう準備しておく必要があります。
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人手不足で疲弊している看護師へ
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なぜ人手不足になっているのか?
看護師が不足するとどうなるのか?
看護師の人手不足は、さまざまなところに重大な影響を及ぼします。人手不足の現場で働く看護師の業務負担は重く、ストレスや不安から離職を考える可能性が高まります。離職者が増えると残った看護師の負担がさらに重くなり、離職者をまた増やすことになりかねません。看護師の疲労が限界を超えてしまうなら、看護の質が落ちて患者さんにも不利益が発生します。看護師の確保が難しい地方の場合、人手不足が病院の閉鎖にまでつながることもあります。
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深刻さを増す人手不足を打開するには?
業務の効率化
看護師の人手不足を打開するためには、労働環境を根本から見直す必要があります。人手不足の医療現場における労働環境の改善に役立っているのがICTです。ICTを看護師の業務に取り入れると、電子カルテや電子薬歴の照会、遠隔診療、介護施設や薬局との連携、ナースコールなど幅広い業務を効率化できるようになります。実際にICTを導入している医療現場では、看護師の負担を減らしながら看護の質を高めることに成功しています。